LMガイド (直動システム) のパイオニアとして
THK株式会社様は、独創的な発想と独自の技術により、世界に先駆けて「直動システム」(LMガイド)を開発されました。このLMガイドはメカトロニクス産業に不可欠な機械要素部品として世界の様々な産業から高い評価を得られています。現在日本や欧州、米州、そしてアジアへ生産・販売拠点を展開される中、それらのマザー工場の役割を果たすべく、モノづくりだけではなく、改善や改良を率先して遂行し、ステークホルダーの皆様の発展に貢献されています。
THK株式会社様に以下、導入概要を語っていただきました。
導入背景
1971年創業以来、当社は順調に成長を遂げて参りましたが、今後のアジアメーカー等との競争激化に備え、2009年4月に経営基盤の強化に向けた「P25プロジェクト」を発足、重点項目として収益力の向上を掲げました。この取組みの成果を明確にするため、生産や販売機能の強化といった改善・改革活動を、全社共通で正しく評価する精緻な原価計算の仕組みが必要となり、「MCFrame 原価管理」の導入を決めました。
経営課題と導入成果 ~P25プロジェクトの目的である、経営基盤の強化に向けて~
全国6拠点(5工場と1製造課)へ、「MCFrame 原価管理」を短期間で導入展開
岐阜工場へパイロットとして導入した後、約半年間で国内5拠点へ横展開しました。生産数量が過去最高のレベルだったにも関わらず、異例のスピード作業により予定どおり展開を終了しました。全拠点において、原価管理システムは無事に稼動し、今は各拠点の原価を集約し、各拠点と本社をつないだ全社横断型の原価計算の仕組みを開発中です。

甲府工場

山口工場

山形工場

三重工場

岐阜工場
<システム概要図>
ポイントは1つ、全工程を通した原価計算ができること
もともと、自社で開発するには工数がかかり過ぎるという理由で、完成されたパッケージの導入を前提としていました。パッケージ選択時の最大の理由は、材料の投入から完成品まで全工程を通して原価を積み上げられることでした。ポイントは、製造途中で月をまたぐ際、先月の仕掛り費用が今月の製造費用と合わせて計算できることです。また、オーダ単位の切り口に加え、さらにロット別でも個別の原価を正確に捉えられることも重要なポイントでした。(細川様)
きめ細かい配賦機能など何でもできそうだという印象
配賦機能については当初、厳たる要件はなかったのですが、MCFrameでは何でもできそうだという印象がありました。導入が始まり、せっかくできるのであれば使ってみようということで、今では製造費用や間接費用を、部門ごとに重みづけし、かなり細かく配賦しています。そのため納得のいく精緻な計算をすることができ、各担当者が原価計算結果を意識しながら責任を持って業務を遂行する体制が整ってきました。(田岡様)
原価の見える化により「責任会計」を実現
MCFrame導入により、緻密な配賦設定と詳細レベルの原価計算が可能となり、原価の見える化が実現し、「責任会計」を強化することができました。工場長、製造部長、課長など、それぞれの役割と責任に基づいた切り口で結果を数値化できたことは大きな効果です。
現在、全ての工場の原価計算結果は、国内の工場長に開示されており、互いの数字を見比べることで工場同士の競争意識も加わったようです。グローバルに展開する、マザー工場として、単にモノづくりをするだけでなく、カイゼン、改良を率先する必要があるなかで、MCFrameは、重要なツールです。(細川様)
社員全員の経営的な意識が向上、工場はコストセンターからプロフィットセンターへ
まだ導入して間もないですが、原価の詳細が明確になったことにより、経営意識が着実に醸成されつつあります。例えば、オーダによって原価が異なっているなど、以前は見えていなかった事実が明らかになり、その理由を現場で分析しようという動きが出てきています。これまで工場ではコストセンターという意識が強かったのですが、原価の詳細が見えたことにより、プロフィットセンターとしての意識が高まり、現場の担当者自らがカイゼンに手をうつ姿勢になっています。将来的にはインベストメントセンターへの昇華を期待しています。(平岡様)
全社の共通言語ができ、部門間で同じ基準で議論が可能となった
これまで、営業は営業言語、技術は技術言語、といったように、部門ごとに基準をおいた言語があり、複数の部門が集まると、話がまとまらないという問題がありました。MCFrameを導入後は、その計算結果を全社の共通評価基準とし、全員がこれに基づいて議論するようになりました。原価計算結果は揺るぎのない「事実」であるため、部門ごとの事情がどうであれ、その品目の原価はいくらで、利益はどのぐらいあるのか、そして収益を上げるためにはどうすればよいか、という共通の言語、目線で議論できるようになりました。(平岡様)
今後の展開と期待
各拠点の製造原価計算を実現した今、MCFrame上で各工場と本社をつなぎ、全社横断型の原価計算で評価できる機能を追加開発しています。各工場の原価を集約し、販売システムと連携することで総原価を実現し、工場単体だけではなく、会社全体の経営ツールとして利用したいと考えています。また財務報告との一致を図り、財務会計との連携も進めています。まだ先の話になりますが、将来的には、グループ会社や海外拠点のオペレーションを統一し、MCFrame の横展開も視野にいれています。(平岡様)
ドリルダウンで簡単に原価の分析ができる
品目や工程ごと、さらに細かいメッシュで原価を簡単に分析できるため、売上照会と品目別一覧は現場においてよく使われています。例えば、同じ中間品で外注加工と社内加工がある場合に原価を分析することで、取引先へコスト削減の協力を依頼することなどが可能となったようです。(田岡様)
画面をユーザごとに設定変更できる
設定レベルでメニュー画面や結果一覧を使い勝手よくすることが可能です。必要なメニューだけを表示させる、検索条件を登録しておけるなど、追加で開発せずに実現できるところが良いです。(田岡様)
全画面でCSV出力することができる
「責任会計」を実現するため、原価計算結果の管理手法を共通化しています。現時点では、決まった担当者が計算結果をCSV(エクセル)出力し、二次加工したものを評価するようにしています。ただこれには課題もあります。複数の部門で類似した加工作業をしていたり、加工に多くの工数をかけていたりすることが多々あります。この加工作業は今後全社で共通化し、部門間で共有するなど効率化を図りたいと考えています。(平岡様)
国産パッケージの使い勝手の良さ
パッケージを選定するときに、国産かどうかは考慮していませんでしたが、MCFrame はユーザインターフェースがきめ細かく作られていて、扱いやすいと感じています。海外パッケージはシンプルに作られておりカスタマイズが必要ですが、MCFrameは設定変更レベルで画面の仕様を変えられるなど、追加の開発が不要で助かっています。(細川様)
導入製品
会社概要
| 所在地 | 〒141-8503 東京都品川区西五反田三丁目11番6号 |
|---|---|
| 事業内容 | LMガイド、ボールスプライン、ボールねじ、LMガイドアクチュエータ等の機械要素部品の開発・製造・販売。 その他、精密XYステージやリニアモータアクチュエータをはじめとするメカトロ関連製品各種、リンクボール・ロッドエンドなどの自動車部品、戸建住宅から高層ビルまで対応可能なTHK免震システムの開発・製造・販売。 |
| 設立 | 昭和46年(1971年)4月10日 |
| 資本金 | 346億600万円( 2010年3月31日現在 ) |
| 販売・物流拠点 | 日本を中心として、米州、欧州、アジアの4極で販売網の拡充を図っています。 |
| ホームページ | http://www.thk.com/jp/index.html |
| THKグループ | 日本全国各地、アジア、北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ各地 http://www.thk.com/jp/company/summary/group/index.html |
よく見られている事例
-
株式会社鷺宮製作所様
自動制御機器のリーディングカンパニーとして、時代に先駆けた高品質・高性能の製品を製造・販売する株式会社鷺宮製作所様。業務・管理レベルの統一と情報の「見える化」、さらに、原価計算に要する時間を大幅に短縮するとともに原価計算の精度向上を実現するため、「MCFrame」を採用されました。 -
日本化成株式会社様
建築材料メーカーの日本化成株式会社様は2009年4月、製造部門を分社化し新たなグループ経営体制をスタートしました。これにより、グループ会社ごとの財務データを作成する必要が出てきたことなどから、基幹システムの見直しにも着手し、多数のパッケージシステムの中から「MCFrame」を採用されました。
※掲載企業様への直接のご連絡はご容赦ください。

































