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貿易管理業務とそのシステム化とは
第1回 貿易管理を取り巻く環境の変化とシステム化

昨今、2国間のFTA交渉の取り組みやアジアを主とした生産拠点のアウトソーシングなど貿易手段の変更を余儀なくされる取引が活発に行われ、また、同時多発テロをきっかけとした貿易規定の厳格化や発展途上国による競争力獲得のための電子通関化が促進されています。
以上の様に、製造コストの削減のための生産拠点の再編と貿易の簡便化が、今後も製品に対する輸送コストの割合をより増加させる傾向にあり、企業は国際競争 力を維持するためには貿易管理のコスト削減の努力を継続しなければならない状況にあります。今回は、貿易管理に関わる環境の変化を与えている要因とどのよ うなシステムの導入がメリットを得られるかを簡単に挙げます。

○行政
 ・世界的な電子通関の流れ
 ・対米輸出の24時間前ルールなど米国AMSへの電子申請によるリスク管理の強化
 ・FTA締結による原産地証明書発給申請の電子化

○技術革新
 ・高速船の出現による輸送時間の短縮
 ・RFID、GPSなど新規技術導入に伴う、物流情報の増大やサービスの多様化
 ・ブロードバンド基盤の整備によるインターネット利用

○荷主企業内ニーズ
 ・海外への生産シフト
 ・三国間貿易の増大
 ・輸出禁止品の管理

○顧客・外部関係者ニーズ
 ・エンドユーザーのニーズ多様化に伴う、納期短縮・小口輸送の増加
 ・外部関係者 (荷主、フォワーダー、銀行など)との情報連携要求

 

 

貿易環境はこれらの多数の要素が複雑に絡み合い、日常業務を変化させ、グループもしくは個人の知恵で補ったり、入力支援機能を持ったパッケージを 導入したりすることで競争力の維持をされてきたと思います。今後も、ますます増加してくる貿易文書の取扱量や作業の共有化・高速化、業務の多様化への対応 を行わなければなりませんし、最近は環境保全への取り組み結果も明示する流れにあります。これらの業務課題もしくは経営課題への対応として、私は拡張性や 適応力のあるシステムの構築こそが企業の競争力を向上させると信じております。

ご存知のとおり、貿易情報を上手に電子化することによって、過去情報を参照して作成したり、揚げ地や船名などをマスタ化した情報を引用したりすれば、貿 易書類の作成精度や速度が上がります。貿易情報を電子化できていなければ、行政に対しデータ連携すら検討することができません。データ連携ができれば、乙 仲などの業者や基幹システムから情報をもらうことで2重入力の削減ができます。

また、Webシステムにすれば、部門間での情報共有や自社内の乙仲専用スペースを開放し、帰社させることができます。情報共有や作業の効率化はパッケージ で実現できますし、ハードウェアさえ変えれば取扱量が増えても対応できます。先ほども述べましたように、私たちはよくあるパッケージのような、単に入力 し、印刷するものではなく、コンセプトや土台をご用意し、皆様が蓄積された情報を基に優位に交渉できるように、また、今後の変化にできるだけ早急に対応で きるようにシステムを組み立てていくことが大事であると考えております。

今回は貿易管理環境の変化とシステム化に関するコンセプトについて簡単に述べさせていただきました。次回以降は、現場レベルの課題やその解決のためにどのようなソリューションの提供を行っているかについて、より詳しく話を進めてまいります。

→第2回 貿易管理の担当者の悩み

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