B-EN-Gは、2026年2月17日に大分工業高等専門学校(学校HP:【Nit, OITA】大分工業高等専門学校)向けに、製造業のマネジメントに関する特別講義を開催いたしました。これまで多くの製造業のお客様にmcframeを提供してきた知見をもとに、機械工学科の4年生を対象として、製造業における「標準化」や「全体最適」をテーマに講義・グループワークを実施しました。
B-EN-Gでは、北九州高専が運営するものづくり企業の経営層をターゲットとした「DX・第4次産業革命 エグゼクティブ ビジネススクール」にてカリキュラム提供を行っています。
同スクールの大分高専 教授(尾形 公一郎 先生)から、同スクールの内容をアレンジして若い世代に製造業・経営の理解を深めてもらうことができないかというご相談を受け、次世代のものづくり人材育成を目的とした学生向けの講座を開設しました。2022年から実施がはじまり、今年で5回目の開催となります。
当日の講義・運営はパートナーエコシステム部の山本 圭一、辻高 真由子、長瀬 海斗が担当しました。製造業における「標準化」や「全体最適」をテーマに、講義・グループワークを組み合わせた授業を展開しました。
「製造業のキホン」では、工場内でモノはどのように流れていくのか、各部門がどんな役割を担っているのかなど、製造業でのモノや情報の流れの基礎を解説しました。「ERPの概要」では、ERP(Enterprise Resource Planning)というソフトウェアがどのようにして複数の業務プロセスを統合的に管理するのかなど、基本機能や導入メリットを具体的な例を交えて紹介しました。講義を通して、製造業における部門横断的な情報共有の重要性を理解していただきました。
学生のみなさんにはグループに分かれて、架空企業「大分製作所」の経営陣となり、過剰在庫の問題が起こっている状況を想定し、その原因と改善計画を検討していただきました。社長以下、営業部長や購買部長などの役割を担うメンバーが議論を進めるうちに、通常は見えにくい他部署との連携や、部門間での情報共有不足が在庫管理を難しくしていることに気づいていただきました。前半の講義で学んだ内容を踏まえて取り組まれている様子が伺えました。
グループごとの発表では、それぞれ異なる視点からの提案が見られました。 人員配置の見直しとして製造部門の人員を適正化し営業を強化する提案や、データ連携の必要性を根拠にERP導入を示すなど、実務でも挙がりそうな具体的な案もあれば、品質向上の意識を高める社内コンテストの企画や、取引先との円滑なコミュニケーションを目的とした語学教育など、学生ならではの先入観にとらわれない柔軟な発想も見られたのが印象的です。
カリキュラム終了後、学生の皆さんにはアンケートにご協力いただきました。
本日の講義についての満足度を4段階からの選択及び自由記述により回答いただきました。
4段階からの選択では、多くの方が3以上と回答してくださり、満足度が高いことが伺えました。
自由記述では、
「製造業の概要がよくわかった。」
「ERPという初めて聞くワードと、それの重要性を知って興味を持った」
など、前半講義に対するポジティブなフィードバックや、
「各事業所の人数に着目して対策を考えるのが興味深かった。」
「自分には無い、切り口で班の人が意見を出してくれて、意見交換が楽しかったです!」
など、グループワークに関する学び・感想を記載いただきました。
製造業という、学生生活においては馴染みの薄い分野についてのカリキュラムでしたが、主体的に取り組んでいただきました。グループワーク中心のカリキュラムとしたことで、前半の講義内容を意識的に吸収しようとしている姿が見て取れました。学んだ内容はグループワーク発表にてアウトプットされていることも確認できました。
今回の取り組みは、若い世代に製造業を知っていただける貴重な機会になりました。今後も、社会一般向けの「製造業」や「モノがつくられていく過程」を身近に感じていただけるような教育活動を進め、日本のものづくりの共感者を増やしていきたいと感じています。