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{{ group.name }} | 第2回 日本的loTの実現に向けて ~日本製造業の強みを活かすloTとは~(後編)| {{ site_settings.logo_alt }}

作成者: 宮坂 喜一 氏|2018/06/08 2:01:48

※本記事は「IGPIものづくり戦略レポート」2016春号からの転載です。

日本的loTとは

では、日本的IoTとは、どのような仕組が良いのでしょうか?日本の製造業の強みは、前述の通り「現場」であり、現場で実践される「カイゼン」に他なりません。今までのカイゼンは、結果しか確認できませんでした。しかし、loTにより、カイゼンの結果だけでなく、過程もリアルタイムで見える化し、アクションにつなげられれば、飛躍的にカイゼンのスピードは高まり、効果が出るはずです。また、カイゼンは常に現場を変化させるので、その変化に柔軟に対応できる仕組である必要もあります。

では、現場でカイゼンの過程・結果をリアルタイムで見える化・アクションができ、かつ現場変化に柔軟なloTの仕組ですが、図2を参考にしてください。ポイントは、プラットフォームヘのデータ量を如何に軽くするかです。これが重くなるとカイゼン=変化を行いづらくなります。そのため、設備側でデータをある程度処理する仕組を提唱します。これであればカイゼンにより現場を変えても設備側でデータを処理してしまうため、プラットフォーム側の影響は少なくて済みます。また、現場の情報はリアルタイムで確認でき、カイゼンに繋げることができます。つまり、日本の製造業の強みであるカイゼン=変化を生かしつつ、IoTにより情報をリアルタイムで見える化し、継続的な競争力の現場での作り込みが出来るのです。更にデータが軽くなるわけですから、ネットワークやデータ処理・分析の負荷も軽くなります。

図2 欧米的な大規模loTの仕組と日本的loTの仕組の違い

loTでの見える化はすぐに始められる

上記仕組によるメリットは、日本製造業の強みを引き出す以外に個別製造業にも大きなメリットがあります。それはloTを早く・簡単・安く構築できることです。理由は、前述の通り、設備側でデータを処理し、プラットフォームの負担を軽くできるからです。

loTを実現するとなると大変なイメージがあるかもしれませんが、上記仕組なら比較的簡単に実現できます。現状でも何らかの見える化は皆さんの工場でも既にやられていると思います。loTは、その延長です。そして、もう既に多くの工場が、IoTにより見える化とカイゼンのレベルを上げています。是非、皆さんもカイゼン=変化を促進する、現場重視の日本的IoTに取り組んでみては如何でしょうか。

※本記事は「IGPIものづくり戦略レポート」2016春号からの転載です。
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