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三星ダイヤモンド工業株式会社

導入事例 | 三星ダイヤモンド工業株式会社 | mcframe

導入事例 | 三星ダイヤモンド工業株式会社 | mcframe

ノンカスタマイズによる導入で、 業務の標準化と低コスト・短期間導入を実現。

  • ノンカスタマイズ
  • 導入メンバーの固定

導入製品

※本サイト記載の製品名「A.S.I.A.」は掲載当時の名称であり、現在の製品名は「mcframe GA」となります。

事例ダイジェスト

世界的なFPD市場の成長とともに韓国、台湾、上海などの海外拠点の業務も急激に増大し、海外拠点の会計システムの整備が課題であった。 三星ダイヤモンド工業は、「A.S.I.A.」によって海外拠点の業務標準化と会計処理の効率化を同時に実現している。 1935年にガラスカッターの工具製作所として創業した三星ダイヤモンド工業は、ガラスをはじめとした脆性材料の分断技術を独自に開発してきた。その技術は、FPDやLED、太陽電池など、世界的な成長分野を支えるために不可欠な技術である。同社の顧客は国内大手電機メーカーにとどまらず、世界的なFPDメーカーや電子部品メーカーなどであり、迅速なビジネスを展開するためにアジアを中心として海外現地法人を展開している。

導入前の課題
  • 現地法人の月次データ、決算データ収集の迅速化
  • 業務フローの標準化、効率化
  • 低コストでの会計システムの導入
導入後の効果
  • 月次データ、決算データ収集の迅速化、リアルタイム化を実現
  • 標準フローの採用により、業務の標準化、効率化を実現
  • ノンカスタマイズで導入することにより、低コスト・短期導入を達成
導入のポイント
  • ノンカスタマイズ
  • 導入メンバーの固定
導入支援
ビジネスエンジニアリング株式会社

導入事例インタビュー

01 導入のきっかけ 求めていた条件を満たすシステムは「A.S.I.A.」しか存在しなかった。
三星ダイヤモンド工業株式会社 経営企画本部 業務管理部 部長 八瀬正之氏
※部署名・役職名は、インタビュー当時のものです。

フラットパネル・ディスプレイ(FPD)の世界市場は2000年以降、急激に成長し、市場を拡大してきた。高いガラス分断技術を活かしたFPD用ガラス分断装置を製造・販売している三星ダイヤモンド工業は、市場の成長とともに業績を伸ばし、同分野では世界のトップメーカーである。同社では、主要な顧客であるFPDメーカーの工場近くに拠点を設ける必要があり、韓国、上海、台湾に相次いで現地法人を設立した。日本本社と同様に、現地法人の業績も急成長し、それぞれ独自に導入していた会計システムでは対応が難しくなっていた。

経営企画本部 業務管理部 部長の八瀬正之氏は、「販売、購買、会計を管理できるシンプルなパッケージ製品を探しました。また、海外の3つの拠点に同じシステムを導入するために多言語、多通貨対応は必須の要件でした」と、システム選定にあたっての条件を説明する。

八瀬氏には同時にもう一つの目論みがあった。それは海外拠点の業務の標準化、統一化とそれによる効率化の実現である。

そのために、パッケージ製品をノンカスタマイズで導入することが決められた。会計システムやERPの導入時には、多かれ少なかれ導入企業の業務や文化に合わせたカスタマイズが必要となる場合が多い。しかし、「製造管理とは異なり、販売や購買のシステムに独自ノウハウの部分はほとんどありません。パッケージに合わせて業務フローを工夫する、と割り切ることも重要です。ノンカスタマイズにすることで、当社の事業規模に見合った投資金額で導入することが可能になります。種々の要件を考慮すると、それが実現可能なシステムは「A.S.I.A.」しかありませんでした」と、八瀬氏は言い切る。

02 導入の経緯 ベンダーと一体となった導入チームが現地法人へのシステム導入のカギ

「A.S.I.A.」の導入は、2008年に韓国の現地法人からスタートした。導入にあたっては、ERPパッケージベンダーであるB-EN-Gと三星ダイヤモンド工業からそれぞれ3名、合計6名の導入プロジェクトチームが結成された。プロジェクトチームを結成する例は少なくないが、三星ダイヤモンド工業の海外現地法人への導入では、双方ともコアメンバーを変えることなく3つの拠点への導入を完了したことが特徴のひとつといえる。八瀬氏は、「プロジェクトのメンバーに、自社製品である「A.S.I.A.」を熟知したコンサルタントが、導入をスムーズに進める為にはとても重要でした」と、その重要性を強調する。この点は、B-EN-Gが開発した「A.S.I.A.」をB-EN-Gのサポートで導入する際の、最大のメリットでもある。

標準は6ヶ月で導入できる「A.S.I.A.」であるが、韓国の現地法人への導入には、予想以上の導入期間を要することとなった。その理由のひとつは韓国拠点の事業規模が大きく、「A.S.I.A.」の導入作業中も急激に事業規模が拡大していたことがあげられる。現場の業務量も相対して増加しており、データ入力などのオペレーション業務の定着に時間が必要であったのだ。業務量が増加している中、並行稼働期間を長く取らざるを得ない状況となり、作業メンバーに負荷をかけた上に本稼働が2ヶ月遅れる結果となった。

しかし、その後の上海、台湾への導入は、非常に短期間で完了している。とくに台湾拠点への導入は約3ヶ月で完了している。「台湾の現地法人は設立して間もなかったので、旧来の業務フローとの調整が少なかったことは事実です。しかし、同じメンバーで導入作業を続けてきたことが短期間導入実現の大きな力になったことは疑いがありません。当初は6名で行っていた作業は、上海拠点の最終段階では2名で対応していたので、導入効率はどんどん良くなったと考えてよいでしょう」と、八瀬氏は分析する。

A.S.I.A.Hi-Lineの標準的な予定導入スケジュールと実績スケジュール
A.S.I.A.Hi-Lineの標準的な予定導入スケジュールと実績スケジュール
A.S.I.A.Hi-Lineでは、短期間の導入が可能になっており、平均的な導入期間は、 1社(拠点)約6ヶ月間で、その後の他拠点への展開は、約3ヶ月間となっています。

ノンカスタマイズで全ての拠点に同じシステムを導入したことも、導入作業の効率化には大きな効果があった。 八瀬氏は「担当していただいたコンサルタントは、細かすぎると感じるほど、事前の検証作業を行うことがありました。しかし、詳細設計が進んでいくと、それが重要であったと分かる、といった場面が何度もありました。意見が対立することもありましたが、彼らの熱心なサポートには感謝しています」とB-EN-Gの多数の導入実績に裏付けられた技術力とコンサルタントの熱意を高く評価する。

03 導入の効果 業務フローを標準化しながらも現場の使い勝手を損なわずに利用できる
三星ダイヤモンド工業株式会社 経理部 経理課 課長 伊藤喜隆氏
※部署名・役職名は、インタビュー当時のものです。

「A.S.I.A.」の導入によって、海外現地法人の会計業務はどのように変化したのだろうか。「従来までは各拠点独自のシステムから抽出したデータをエクセルベースで収集、集計していました。原票まで遡って確認が必要な場合も少なくなく、毎月のように現地に出張する必要がありました。しかし「A.S.I.A.」の導入後は、現地に出張する必要はほぼゼロになりました。これがもっとも見えやすい導入効果かも知れません」と打ち明けるのは、経理部 経理課 課長の伊藤喜隆氏だ。

「A.S.I.A.」をノンカスタマイズで導入したことにより、業務フローの標準化と会計業務の迅速化、リアルタイム化を同時に達成した三星ダイヤモンド工業であるが、伊藤氏は現場レベルでの使い勝手についても評価している。「小さなことのようで大切なのが、単票フォーマットの改造や、出力帳票の加工などの使い勝手です。「A.S.I.A.」はExcelのフォーマットで出力できるので、必要に応じて現場で帳票を作成したり、修正することができます。これは現場で迅速かつ柔軟に処理できる点と運用コストの面からも重要です」 さらに、業務フローは、標準化したとはいえ、現場のカルチャーやそれぞれの業務の特徴に違いがある。「A.S.I.A.」はさまざまな切り口でデータを検索・抽出したり、ドリルダウン形式で詳細データを追跡することが可能である。各拠点でも欲しいデータを必要なときに閲覧できるようになったことは、より効率的な業務管理の実現に大きく役立っているという。

04 今後の展望 導入フェーズの目標は達成した 次は会計データの活用が課題

八瀬氏は、「海外現地法人への「A.S.I.A.」導入・運用開始で、基幹業務の基盤が用意できたと考えています。今後は、いかにしてデータを活用できるか、が課題です。将来的にはBIツールなどとの連携も考えていますが、当面は「A.S.I.A.」の機能を使いこなすところからのスタートです。それぞれの現場では、すでに予算統制のツールとして利用し始めていますが、さらに利活用を進めて行きたいと考えています」と、今後の展望を説明する。そして、今回の「A.S.I.A.」導入のもうひとつのメリットとしてグループガバナンス強化への準備ができた点を指摘する。

「上海や台湾の拠点は、まだ事業規模が小さく、ERPの導入が必須かと問われれば、疑問が残るかもしれません。しかし「A.S.I.A.」によって実現したガバナンスの基盤は投資額以上の大きなメリットを得られたと考えています」 また、伊藤氏は「今回の導入ではノンカスタマイズを貫いたので「A.S.I.A.」にはなかった発送運賃や関税などの諸掛の扱いは現有機能と運用面の工夫で処理しました。そのほかにもグループ連結決算の簡易化などオプションで用意して欲しい機能がいくつかあります」と、「A.S.I.A.」に注文をつける。B-EN-Gでは、ユーザ企業の要望の多い機能を順次リリースし、年間2~3回の「A.S.I.A.」バージョンアップを行っている。

B-EN-Gは今後も、ユーザが必要とする機能を「A.S.I.A.」を通じて提供し、企業の基幹業務の効率化をサポートしていく。

企業紹介

導入企業概要

独自のガラス分断技術を持つ三星ダイヤモンド工業は、FPD用ガラス分断装置の世界トップメーカー

世界的なFPD市場の成長とともに韓国、台湾、上海などの海外拠点の業務も急激に増大し、海外拠点の会計システムの整備が課題であった。 三星ダイヤモンド工業は、「A.S.I.A.」によって海外拠点の業務標準化と会計処理の効率化を同時に実現している。

1935年にガラスカッターの工具製作所として創業した三星ダイヤモンド工業は、ガラスをはじめとした脆性材料の分断技術を独自に開発してきた。その技術は、FPDやLED、太陽電池など、世界的な成長分野を支えるために不可欠な技術である。同社の顧客は国内大手電機メーカーにとどまらず、世界的なFPDメーカーや電子部品メーカーなどであり、迅速なビジネスを展開するためにアジアを中心として海外現地法人を展開している。

商号 三星ダイヤモンド工業株式会社
(Mitsuboshi Diamond Industrial Co.,Ltd.)
設立 1935年
資本金 4,150万円
年商 162億円(2010年3月期:単体)
従業員数 単体:401名
連結:536名(2010年3月末現在)
事業内容 FPD/板ガラス/太陽光発電/LED/LTCC他の製造装置および切断・加工工具の開発・製造・販売

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載当時のものであり、変更されている可能性があります。
※掲載企業様への直接のご連絡はご容赦ください。