製品のPoint
脱炭素に向けた取り組みを、非財務情報として開示する流れが一般的になりつつあります。そこで求められているのは、会社や組織レベルのCO2の排出量の情報です。これらの排出量情報は、次に挙げるような理由により、「会社や組織レベル」から「製品レベル」で細かく把握することの重要性が増しています。
mcframe 7 CFPは、mcframe 7が管理するきめ細かい生産データから、製品単位のCO2排出量の計画と実績を、自動的に算出して活用できます。また、それにとどまらず、原価管理やPLM、IoTといった mcframeシリーズのラインナップの特徴を生かして、みなさまの生産活動全体を、脱炭素の視点で支援するソリューションに拡大していきます。
mcframe 7 CFPは、特に原材料調達から生産(ゆりかごからゲートまで)の範囲におけるCO2排出量の算出を得意とします。本製品では、mcframe 7 SCM(生産管理・販売管理)で管理している製品別の生産計画や製造実績データを活用することで、実際のものづくりに基づいた、きめ細かいCO2排出量計算を実現します。
mcframe 7 CFPを中心に、mcframeのラインナップ全体にカーボンフットプリントの要素を組み込んでいきます。IoTから実測値を連携して計算精度を高めたり、原価情報と組み合わせて原価・環境負荷のバランスを評価したり、設計段階でカーボンフットプリントを考慮したり、自然にかつ効果的に脱炭素に取り組むためのシステム基盤を目指しています。
カーボンフットプリントは、活動量 x 排出原単位の積み上げと配分量の合計で求められます。この考え方は、原価計算にとても似通っています。 そこで、mcframe 7 PCMの原価計算機能を応用し、mcframe 7 CFPのコア機能を実装しました。 それにより、実際の製造実績に基づく積み上げと、業務の実態に即したきめ細かい配分を実現し、高精度なカーボンフットプリント算出を可能にしました。
CO2排出量の削減活動では、標準値と実績値の管理が基本になります。mcframe 7 CFPでは、購買品の標準原単位や、電力や燃料の予定配分率などから、製品ごとにカーボンフットプリントの標準値を求めます(標準CFP計算)。さらに、生産実績からカーボンフットプリントの実際値を求めます(実際CFP計算)。そして、この2つの差異とその原因の分析結果を、削減活動に活かすことができます。
また、年間のCO2排出量をシミュレーション(環境負荷予定計算)したり、月や年度の落ち着き見込みを速報値として把握(速報CFP計算)したりといった、実務に即した仕組みを提供しています。
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