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モダンデコ株式会社

導入事例 | モダンデコ株式会社 | mcframe

導入事例 | モダンデコ株式会社 | mcframe

会計システムを完全リモートで
多拠点導入

  • スモールスタートで現地の人にわかりやすく
  • 事業の急成長に伴う統制の強化
  • コロナ渦で完全リモート短期導入を実現

導入製品

事業の急成長に伴う統制強化が課題 

顧客の生活を豊かにするというコンセプトに基づき、「アルモニア」や「モダンデコ」のブランドでデザインを重視した家具や家電などの商品を提供するモダンデコ。製造工場からの直接販売によって高品質な商品をより安く提供できる強みを持ち、近年ではECを中心とした事業展開によってコロナ禍においても成長を維持。ここ10年の平均成長率は20%を超えている。

同社の成長を支えるのが国外に広がる事業拠点だ。製造・販売の拠点として香港の子会社に加え、東莞、上海、恵州の孫会社を抱える。香港の販売拠点を中心に、海外43拠点でビジネスを展開しており、中国の事業としては、年間10億円規模の売り上げで今後さらに倍増を目指している。

モダンデコの製品群 width=
モダンデコの製品群


しかし急速な事業成長を続ける一方、同社にとって重要 な課題であったのがグループ全体の統制の強化だ。同社 執行役員 CFOの浅井好彦氏は、「海外拠点が多いために負荷がかかっていた会計処理を効率化するとともに海外の会計データを日本側からすぐに把握できる仕組みが必要でした」と話す。中国の孫会社は、事業譲渡によってモダンデコグループにあとから加わった背景があり、財務諸表を本社からタイムリーに見られる状況にはなっていなかったのだ。

もう1つ重要な課題がJ-SOXへの対応である。浅井氏は、「海外拠点も含めて、J-SOXの運用に耐えうる体制を早い段階で確立し、業務フローや稟議の仕組みなどの構築に取り組んできました。会計処理に関しては決算のスピード化や連結作業などの重要度は高く、海外拠点対応の会計システム導入は重要なテーマでした」と話す。

海外拠点含む会計システム導入に完全リモートで挑む


”中国語で相談でき助かりました。コロナ禍で現地に行けず、担当者向けトレーニングが不安でしたが、
リモートでも思った以上に順調に対応できました”  孫 躍華 氏 
モダンデコ株式会社 経理部経理課 課長代理 >孫 躍華 氏
モダンデコ株式会社
経理部経理課 課長代理
孫 躍華 氏

こうした背景の中でモダンデコが選んだグローバル会計システムがmcframe GAである。浅井氏は「豊富な機能はもちろん、B-EN-Gによる現地サポートやメンテナンスなどを評価しました。多言語、多通貨、多基準管理に対応できる会計システムはあっても、海外サポートまでできるのはB-EN-Gだけでした」とその選定理由を話す。

システム導入プロジェクトのキックオフは2020年3月に行われたが、その直後に新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が発出。海外渡航はもとより国内移動も制限される事態となってしまったのだ。

だが、こうした状況下でもモダンデコは立ち止まっていられなかった。同社は完全リモートによってmcframe GA導入を決断。中国の各拠点とのやり取りには経理部経理課 課長代理 孫躍華氏が中心となった。孫氏は中国の日系企業で経理担当として勤務したあと2019年にモダンデコに入社。その最初のミッションがこのmcframe GA導入となった。

キックオフは対面で行ったものの、それ以降のB-EN-Gや中国の各拠点とのコミュニケーションにはWeb会議ツールを利用しフルリモートでプロジェクトを進めていった。B-EN-G側からはコンサルタントの茅昌鋒が支援を行った。孫氏は次のように振り返る。

「茅さんがサポート担当だったことで細かい仕様や操作方法などを中国語で相談でき助かりました。コロナ禍で現地に行けず、担当者向けトレーニングが不安でしたが、リモートでも思った以上に順調に対応できました。逆にオンラインだったことで移動も不要になり参加しやすいメリットもありました」と話す。

コロナ禍でも4カ月で円滑に導入 IT統制やJ-SOXに柔軟かつ迅速に対応


”現地の担当者と十分にコミュニケーションし、最初は欲張らずスモールスタートで基本的な機能を使い始め、少しずつ拡張していくのが成功の鍵です”  浅井 好彦 氏 
モダンデコ株式会社 執行役員 CFO >浅井 好彦 氏
モダンデコ株式会社
執行役員 CFO
浅井 好彦 氏

こうしてmcframe GAは2020年6月のマレーシア法人での稼働開始を皮切りに海外5法人での導入が完了。浅井氏は、「Web会議で画面を共有しながら効果的なコミュニケーションができました。コロナ禍でも約4カ月という短期間で、かつ日本語、英語、中国語を用いながら国外拠点を含めたスムーズな導入を実現できたのも、B-EN-Gに対応いただけたからこその結果といえるでしょう」と話す。

導入スケジュール width=
導入スケジュール

東莞の現地法人で経理マネージャーを務める汪桂霞氏も、「導入プロジェクト時もリモートで円滑にコミュニケーションを行い、トレーニングもWeb会議で受けられたのでスムーズに完了させることができました」と振り返る。mcframe GA導入によって各拠点の財務データの把握は以前よりも行いやすくなっており、汪氏も「グループ間での財務データの可視化が容易になりました」と評価する。

また浅井氏も「mcframe GAによってIT統制やJ-SOXに、柔軟かつ迅速に対応することもできます。現状はmcframe GAの基本的な機能を利用していますが、試算表の詳細内容を即座に確認できるなどの機能は非常に効果的です。クラウドサービスなのでサーバーの管理の必要がない点もメリットですね」と語る。

さらに浅井氏は今回の導入プロジェクトを通じて「B-EN-Gのサポートやmcframe GAの機能にはまったく問題ない」と評価しつつ、最後に次のように総括する。「システムの導入は人と人のコミュニケーションなので、最初は欲張らずスモールスタートで基本的な機能を使えるようにし、少しずつ拡張していくのが成功の鍵です。欲張りすぎてオペレーションが変わってしまうと、現場にアレルギー反応が出ることがあります。現地の担当者と十分にコミュニケーションをして納得してもらうことが重要です」

導入プロジェクトに携わった東莞拠点のみなさん width=
導入プロジェクトに携わった東莞拠点のみなさん

導入コンサルタントのメッセージ


導入のポイント
ビジネスエンジニアリング株式会社 プロダクト事業本部 システムインテグレーション 3部 コンサルタント >茅 昌鋒
ビジネスエンジニアリング株式会社
プロダクト事業本部
システムインテグレーション 3部
コンサルタント
茅 昌鋒

●スモールスタートで現地の人にわかりやすく
●Web会議やチャットツールをフル活用
●日中英3カ国語可能なコンサルタントが支援

モダンデコ様とは定例会での進捗確認や意識合わせをこまめに行っていきました。対面のやりとりでは出張の調整が必要で密な連携が難しいので、調整を行いやすいWeb会議やチャットによるコミュニケーションが逆に有利に働きました。

トレーニングでは、各拠点同時にアクセスしてもらったり、インプットした内容をすぐにアウトプットしてもらったりするなどクラウドサービスのメリットが生かされました。習熟度がオンライン上でわかりやすいのも利点でしょう。今後は、中国側で入力されたデータが、J-SOX に対応した正しいものかを、現地でも確認できるようにしたり、蓄積されたデータを管理会計に活用したり、経営トップにフィードバックしたりなど、より高度な使い方を提案、サポートしていきたいと思っています。

企業紹介

導入企業概要

モダンデコの製品群 width=
モダンデコの製品群
商号 モダンデコ株式会社
設立 平成7年12月15日
資本金 5,000万円
従業員数 132人(2020年3月現在)
事業内容 家庭用電機製品の販売、衣料品・食料品・日用雑貨・家具等の販売、事務用品の販売、スポーツ用具・キャンプ用具等のアウトドアスポーツ用品の販売、前各号に付帯関連する一切の事業

企業ウェブサイト

※本事例は2021年3月現在の内容です。
※本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載当時のものであり、変更されている可能性があります。
※掲載企業様への直接のご連絡はご容赦ください。