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株式会社ロキグループ

導入事例 | 株式会社ロキグループ | mcframe

導入事例 | 株式会社ロキグループ | mcframe

海外4カ国の販売拠点の立ち上げにA.S.I.A.を採用
クラウドの活用で1拠点2カ月という短期導入を実現

  • グローバル事例
  • 量産/個別受注混在
  • クラウド、スマデバ活用

導入製品


※本サイト記載の製品名「A.S.I.A.」は掲載当時の名称であり、現在の製品名は「mcframe GA」となります。

事例ダイジェスト

ロキグループは、産業用フィルターの専門メーカーで、エレクトロニクス、ケミカル、一般産業、水処理、ファインケミカル、飲料・食品等の様々な工業分野から、オゾンやアクア関連の分野まで事業を広げている。これまでも海外に製造拠点を持つ日本企業に製品を提供していたが、国内でのサポートが中心だった。アメリカ、韓国、シンガポール、マレーシアの4カ国に販売拠点を、マレーシアに生産拠点を開設。グローバル対応のERP システムの導入を検討した結果、生産管理システムとしてMCFrame CS Start-Up Edition の生産管理を、販売管理システムとしてIIJ グローバルソリューションズのクラウドサービス上でA.S.I.A. GP を稼働させるA.S.I.A. GP SaaS on IIJ GIO の採用を決定した。

導入前の課題
  • 海外拠点に生産管理と販売管理の短期導入が必要
  • スモールスタートで現地の運用負荷を最小限に抑制
  • 成長に合わせた柔軟な拡張と生産管理システムの国内展開
導入後の効果
  • MCFrame導入後すぐに生産を開始
  • 国内外の会計監査を問題なくクリア
  • iPadを活用した部材照合や棚卸しの効率化
  • 生産計画を立てるレスポンスの高速化
  • 通常数カ月といわれるERP導入を2カ月で実現
  • 初期導入コストを抑えながら柔軟な拡張性を実現
  • 高い操作性と管理性により運用コストを低減
導入のポイント
  • 見込生産、受注生産の両方に対応
  • iPadによる情報活用の促進
  • 国内の生産管理システムへの横展開
  • 英語、日本語の言語切り替えやマルチランゲージ対応
  • 多通貨、国際会計基準への準拠
  • クラウドを活用した短期導入
導入パートナー
ビジネスシステムサービス株式会社

導入事例インタビュー

導入のきっかけ-フィルター関連事業を展開するロキグループ 事業拡大の一環として海外4カ国に拠点を開設
製品

ロキグループは、産業用フィルターの専門メーカーで、エレクトロニクス、ケミカル、一般産業、水処理、ファインケミカル、飲料・食品等の様々な工業分野から、オゾンやアクア関連の分野まで事業を広げている。これまでの海外展開は、海外に製造拠点を持つ日本企業向けに製品を提供してきたが、そのボリュームはごくわずかだった。

しかし近年、多くの顧客企業がグローバルに事業を展開しはじめたことから、日本からの輸出だけでは、コスト面、サービス面で顧客企業を十分に支援することができなくなってきた。そこで2014年4月に韓国、7月にシンガポール、9月にマレーシア、12月にアメリカに、それぞれ販売拠点を開設。さらに6月には、マレーシアに販売拠点と生産拠点を立ち上げた。

当時、最高生産管理責任者(CPO)の岡崎眞人氏は、「マレーシアを選んだのは、エレクトロニクス分野のマーケットとして顧客が非常に多いからです。またシンガポールは、マーケットとしては小さいのですが、アジアの情報が集まるハブがあることで選択しました。欧米企業の研究開発部門が多いこともシンガポールを選んだ理由の1つです」と語る。

現在、売上全体の約15%が海外事業の売上であるが、中期計画の実現で30%まで拡大。将来的には、海外事業の売上を50%まで拡大することを目指している。岡崎氏は、「現在は基礎を作っているところ。アジアの次は、南米や中近東にも事業を拡大していきます。また、一般消費者向けの浄水ポットや加湿器なども事業を拡大していきます」と話す。

ロキグループの最大の強みは、顧客のニーズにあわせたカタログに掲載されていないオンリーワン製品を製造できること。岡崎氏は、「欧州の競合メーカーにはできない、きめ細かなサービスです。生産現場としては、少量多品種生産のため、難しい生産管理が必要ですが、その経験とノウハウを持っていることが強みです」と語る。

ロキグループでは、同社の強みであるオンリーワン製品の製造を目的に、これまで生産管理システムおよび販売管理システムを社内で独自に開発してきた。しかし海外事業の拡大にあたり、操作性の高いシステムを短期間で導入することが必要だった。

導入の経緯-グローバル対応の各社ERPを比較検討 採用の決め手は他社にはない提案力
岡崎眞人氏、松本喜孝氏
(左)常務取締役 岡崎眞人氏
(右)管理本部 総務部
情報システムグループ
グループリーダー 松本喜孝氏

ロキグループでは、海外の販売会社に販売管理システムを、生産拠点に生産管理システムを導入するにあたり、スモールスタートが可能で成長に合わせて柔軟に機能が拡張できること、現地の運用負荷を最小限にできること、生産管理システムが将来的に日本の工場にも水平展開できること、英語と日本語を含むマルチランゲージ対応であることを必要条件として検討を進めている。

検討の結果、販売管理システムは、クラウドをベースとしたシステムで、多通貨および国際会計基準に準拠し、自社での会計処理が可能で、為替変動による差損益のシミュレーションも可能なA.S.I.A. GP SaaS on IIJ GIOを採用。一方、生産管理システムは、見込生産と受注生産の双方に対応し、iPadを活用した情報活用が可能で、将来的に国内展開も期待できるMCFrame CS 生産管理(以下、MCFrame)を採用した。

管理本部 総務部 情報システムグループ グループリーダーの松本喜孝氏は、「採用を決めた最大の理由は、ビジネスエンジニアリング(以下、B-EN-G)とIIJグローバルソリューションズ(以下、IIJグローバル)の提案力でした。他社の提案は、通常のシステム導入プランと保守でしたが、両社は海外拠点立ち上げ用のシステム導入プランと導入後半年間の特別支援を提案してくれました」と当時を振り返る。

マレーシアの生産拠点へのMCFrameの導入は、2014年4月より準備が開始され、システム導入作業を経て9月に本番稼働。一方、A.S.I.A.GP SaaS on IIJ GIOの導入は、2014年4月より準備が開始され、まずはシンガポールの販売拠点で海外販社用テンプレートを作成し、4月に本番稼働。その後は海外販社用テンプレートを有効活用して、7月に韓国、9月にマレーシア、12月にアメリカといった各販売拠点でA.S.I.A. GP SaaS on IIJ GIOをそれぞれ本番稼働した。

導入の効果-MCFrame導入後すぐに生産開始 販売管理は2カ月という短期導入

松枝泰三氏、河口義之
(左)総務部 情報システムグループ
松枝泰三氏
(右)総務部 情報システムグループ
河口義之氏
三鍋貴信氏
総務部 情報システムグループ
三鍋貴信氏
※部署名・役職名は、インタビュー当時のものです。

MCFrameを導入した効果を松本氏は、「MCFrameの本番稼働後すぐに製品を生産できていることが最大の効果だと思っています。他社では、生産管理システムを導入しても、半年くらいは生産が回らないという話をよく耳にしていました。本番稼働直後からきちんと出荷ができ、会計システムとの連携性も高く、3カ月後の日本の会計監査も、マレーシアの会計監査も、まったく問題なくクリアできました」と話す。

iPadの活用もMCFrameの導入効果の1つ。松本氏は、「フィルター製品は、熟練工でなければ目視で区別することが難しいため、間違った製品を使わないために製造指示書との照合が必要です。製造指示書と部材を照合するためのバーコード読み取りにiPadを利用しています。また毎週末の棚卸しでも、iPadを利用していますが、抵抗なく、問題なく現場で使われています」と話す。

従来、部材照合には、専用のバーコードリーダーを使っていたが、バーコードリーダーは高価で汎用性もなく、1台ずつ設定の変更が必要など管理性も悪かった。iPadはバーコードリーダーに比べて安価で導入することができ、バーコードの読み取りはもちろん、生産状況の確認など、より幅広い業務に適用することもできる。また管理サーバーを立ち上げれば、設定変更も一括で行うことができるのも非常に便利だった。

また当時、九州工場 管理部 生産管理グループの三鍋貴信氏は、「生産管理の担当者からは、生産計画を立てるレスポンスが非常に早くなったと好評です。国内システムでは、生産計画を立てるためにバッチ処理が必要になりますが、MCFrameではバッチ処理が不要なので、作業負荷が大幅に軽減されています。突発的な受注があっても、生産計画を柔軟に立て直すことができるのは便利です」と話している。

一方、A.S.I.A. GP SaaS on IIJ GIOの導入効果を総務部 情報システムグループの河口義之氏は、次のように語る。「当初は各拠点に1人ずつ営業アシスタントを配置して、販売管理のオペレーションを行う計画でした。しかし、A.S.I.A. GP SaaS on IIJ GIOは、非常にスムーズにシステムが稼働し、操作性も高いので、シンガポールの拠点に配置された営業アシスタントが1人で3拠点のオペレーションを担当できました。これは想定外の導入効果で、運用コストを削減できました」

総務部 情報システムグループの松枝泰三氏は、「クラウドとERPの組み合わせは、びっくりするくらい短期導入が可能でした。生産管理システムの導入は初めてだったので、当初はパッケージと業務のギャップに悩みましたが、IIJグローバルとB-EN-Gの担当者にパッケージと業務があわないところは、こうすればよいのではないかという提案をしてもらえたこともスケジュールどおりに導入できた要因の1つでした」と話す。

岡崎氏は、「MCFrameおよびA.S.I.A. GP SaaS on IIJ GIOの導入にあたり、言語も、文化も、考え方も違う複数の国の担当者が、意思を疎通し、直感的に使える容易な操作性と短期導入をもっとも重視しました。MCFrameとA.S.I.A. GP SaaS on IIJ GIOを導入して数ヶ月あまり経ちますが、日本の担当者にも、現地の担当者にも、非常に好評です」と話している。

今後の展望-18年経過した国内生産管理も改修

ロキグループでは、2014年12月に米国カリフォルニアの販売拠点でA.S.I.A. GP SaaS on IIJ GIOを稼動させ、海外販売全拠点4箇所への導入を完了した。松本氏は、「導入から18年が経過している国内の生産管理システムの老朽化が激しく、生産管理システムをはじめ、販売管理システム、会計システムの改修が必要です。そこで、今後も引き続きB-EN-Gのサポートには大きな期待を寄せています」と今後の期待を語っている。

パートナー紹介

東洋ビジネスシステムサービス株式会社 開発プロジェクト部 谷山満氏
ビジネスシステムサービス株式会社
開発プロジェクト部
谷山満氏
※ビジネスシステムサービス株式会社はビジネスエンジニアリング株式会社のグループ会社です
※部署名・役職名は、インタビュー当時のものです。

海外拠点での生産開始が迫っており、短期でシステム導入することが必要なため、パッケージをできるだけ標準導入するプロジェクトでした。生産工場がまだ稼働前でしたが、想定している実業務に対してMCFrameの業務フロー、標準機能を確認していただいた結果、ほぼカスタマイズなしで運用可能であるとご判断いただきました。
ただし、ロキグループ様が培った部材照合のこだわりの業務については、MCFrame for iPhone/iPad連携の機能にアドオンさせていただきました。導入支援中にいくつか課題も発生しましたが、短時間のうちに解決までの方針を関係者全員で決定する、そのスピードには驚きました。また、帳票レイアウトも標準レイアウトのまま使用するという徹底ぶりでした。
MCFrameの標準業務フローが多少の手直しで現場での業務のマニュアル化に繋がりました。

ロキグループ様のシステム部門の方と現地のご担当者の方の双方が、MCFrameを理解してパッケージ導入にあたっていただいたことが、導入までの時間短縮と導入後の安定運用に貢献していると思えます。今後は海外の生産拠点が増えていくとお聞きしていますが、MCFrameを把握している方が大勢いらっしゃいますので、さらに順調な導入になるのではと期待しております。また、国内拠点でもMCFrameで次期システムを構築していただき、全グループが連携するような仕組みをご提供できれば光栄です。

企業紹介

導入企業概要

株式会社ロキグループ

フィルターカートリッジおよびフィルターシステム関連機器、オゾン分野やアクア分野(給水機・浄水器)、コンシューマー向け製品(IKOR(イコー)シリーズ)などの製造・販売を事業として展開。環境活動やスポーツ振興活動など、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。

商号 株式会社ロキグループ
ROKI GROUP HOLDINGS CO., LTD.
商号 株式会社ロキテクノ(株式会社ロキグループ 100%子会社)
ROKI TECHNO CO., LTD.
設立 1978年12月12日
資本金 12億8408万円(2013年9月末現在)
従業員数 グループ全体:433名(2013年9月末現在:パート社員を含む)
事業内容 フィルターカートリッジおよびフィルターシステム関連機器、オゾン分野やアクア分野(給水機・浄水器)、コンシューマー向け製品(IKOR(イコー)シリーズ)などの製造・販売を事業として展開。環境活動やスポーツ振興活動など、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。

企業ウェブサイト

※本事例は2015年3月現在の内容です。
※本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載当時のものであり、変更されている可能性があります。
※掲載企業様への直接のご連絡はご容赦ください。