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神東塗料株式会社

導入事例 | 神東塗料株式会社| mcframe

導入事例 | 神東塗料株式会社| mcframe

販社を含む全5拠点にMCFrameを導入、 シームレスな連携を実現

  • 複数拠点間システム統合
  • BI活用で経営分析判断

事例ダイジェスト

長年にわたり磨かれた技術力で業界をリード

神東塗料株式会社様は昭和8年に創業以来、総合塗料メーカーとして塗料の製造・販売事業を展開。工業用・建築用・道路用、そして防食塗料、遮熱や防汚など機能塗料まで幅広い製品を扱い、特に電着塗料についてパイオニアとしての強みを持っています。また、「水の神東」として、環境にやさしい・人にやさしい水系塗料を業界に先駆けて開発し、溶剤系塗料から水系塗料への転換を推進。自動車用塗料として米国の化学会社デュポン社と提携するなど、業界トップクラスの実績を誇っています。
神東塗料株式会社様に以下、導入概要を語っていただきました。

導入背景

当社は創業以来、市場やビジネス形態の変化にあわせて業務プロセスの最適化に務めており、順調に実績を伸ばして参りました。一方、24年以上にわたり稼働していたホスト基幹システムも、業務プロセスの変遷に合わせて度重なる拡張を続けて参りましたが、その内容は複雑化し、維持・運用に多大な労力がかかるようになりました。将来的に予想される業務変革への対応が厳しい上、継続的な安定運用を期待し、パッケージ型の基幹システムを新たに導入することに決めました。

導入前の課題
  • 本社と4販社の5社同時立ち上げ
  • 業務オペレーションの効率化
  • 蓄積するデータを経営判断材料に展開
導入後の効果
  • 販社を含む全5拠点にMCFrameを導入、シームレスな連携を実現
  • 全ユーザーが自主的に情報を閲覧、管理部門の負荷を軽減
  • BIを導入し経営判断に必要な情報をタイムリーに把握可能
導入のポイント
  • システムをいかにシンプルにするか
  • 神東と4販社の5社同時立上げを実現するために
  • 全社での取り組みとするために

導入概要

パッケージの選定は、十数製品の中から4製品に絞り込み、最終的に「MCFrame 生産管理・原価管理」を導入することにしました。「MCFrame 生産管理・原価管理」導入プロジェクトについては、要件定義から導入までを、MCFrameのビジネスパートナーである株式会社日立ソリューションズ様(以降日立ソリューションズ様)にお願いし、販社のシステム含む5社同時立上げにも関わらず、要件定義から1年3か月で本番稼働を開始しました。新システムでは「MCFrame 生産管理・原価管理」の他にBIツールとして「Dr.Sum」を導入、既存の会計パッケージとの連携も実現しています。

システム概要図

導入事例インタビュー

MCFrameの選定理由
(左)企画・経理室(情報システム) 部長 北西 正典 氏 (右)企画・経理室(情報システム) 係長 藤原 義規 氏
(左)企画・経理室(情報システム)
部長 北西 正典 氏
(右)企画・経理室(情報システム)
係長 藤原 義規 氏
※部署名・役職名は、インタビュー当時のものです。

1.ユーザー部門代表者の過半数がMCFrameを1位に評価
パッケージ選定で最終的に絞りこんだ4製品を各部門の代表者に評価してもらったところ、MCFrameの機能性はもちろんのこと、日立ソリューションズ様のプロジェクトメンバーのスキルや実行力が非常に高いことから、過半数のメンバーがMCFrameを1位に評価しました。(北西様)
提案してもらった際の第1印象がとても良かったのを覚えています。デモで紹介されたMCFrameの画面が他のパッケージよりシンプルで、ユーザービリティが高いと感じました。(藤原様)

2.品目コードとは別に「容量」管理ができる
当社では、同じ商品であっても用途や荷姿により容量が異なるため、品目コードに「容量」の情報を付加する必要がありました。これを標準機能で実装できるパッケージがほとんど無く、採用の決め手の1つとなりました。当社では1つの商品に1~6種類の「容量」があり、その数が膨大であるため、現状のコード体系を変えることは考えられませんでした。(大家様)

3.カスタマイズが容易
MCFrameは、標準機能が豊富なパッケージでありながらカスタマイズを前提とした製品です。従来の業務プロセスをできるだけ残したいという思いがあったため、標準機能をベースに容易にカスタマイズできる点を高く評価しました。(北西様)
また当社には、EDIシステムや倉庫管理システムなど基幹システムの周辺アプリケーションが複数存在します。MCFrameは外部と連携しやすいシステム形態のため、スムーズに連携できそうだという点も採用の決め手となりました。(藤原様)

導入ポイント
(左)生産本部 尼崎工場 物流課 課長 大家 佳子 氏(右)生産本部 尼崎工場 第3製造課 副課長 倉田 泰輔 氏
(左)生産本部 尼崎工場 物流課
課長 大家 佳子 氏
(右)生産本部 尼崎工場 第3製造課
副課長 倉田 泰輔 氏
※部署名・役職名は、インタビュー当時のものです。

1.システムをいかにシンプルにするか
従来の業務プロセスをできるだけ残しつつも、旧システムの方式にとらわれた「現状維持」を理由にカスタマイズするのではなく、仕事のやり方や業務運用ルールを根本的に見直し、可能な限りシンプルに構築しようと心がけました。(北西様)

2.神東と4販社の5社同時立上げを実現するために
稼動後のシステムのメンテナンス性や連携を考慮し、当社のシステムと同様に販社にもそれぞれMCFrameを導入してもらいました。また、全拠点の仕様をシンプル且つ同様にするため、各社の要件に従いつつも、できるところは統一化するように心がけました。例えば神東塗料と販社間の通常業務は自動連携しましたが、各社各様のイレギュラーな処理については、自動連携の対象から外しました。(藤原様)

3.全社での取り組みとするために
パッケージ選定段階からユーザー部門で核となるメンバー(コアメンバー)を参画させました。プロジェクト発足時にコアメンバーには情報システム兼務の辞令を発令、関係する全ての部署からプロジェクトメンバーを選任しました。4事業所にわたるプロジェクトメンバー全員が参加できるよう、TV会議を利用しながら進捗報告会を毎月開催しました。(北西様)

導入の効果
(左)営業本部 西日本営業部 販売管理グループ 副課長 佐倉 一美 氏(右)企画・経理室(情報システム) 副課長 津田 政治 氏
(左)営業本部 西日本営業部 販売管理グループ
副課長 佐倉 一美 氏
(右)企画・経理室(情報システム)
副課長 津田 政治 氏
※部署名・役職名は、インタビュー当時のものです。

1.受注から製造、出荷まで一元管理で部門間をシームレスに連携
旧システムでは調達時に受注情報を元に手書きで発注していましたが、MCFrame導入後は受注データを使いシステム上で発注することができるため、書き間違いすることもなく事務処理の効率化が図れました。(大家様)
「調色」作業など、時間勝負の製造工程においては、実績を一括で登録できることにメリットを感じています。また実績登録を修正したい場合も、以前は別部門に修正依頼をかける必要があり、場合によっては修正に1日かかることもありましたが、今はその場で修正ができるようになりました。(倉田様)

2.使い勝手の良い操作画面で誰でも操作が可能に
物流課では調達や生産計画、在庫管理など業務範囲が広いため、高い経験値が必要な業務が多かったのですが、MCFrameでは新人社員のような経験値が低い人でもすぐに操作できるようになると思います。例えば検索結果画面で「曖昧検索」が可能なため、品目コードを全て覚えていなくても探し出すことができるようになりました。(大家様)
営業も同様のことが言えます。以前は科目や工場など、全て「コード」で管理していたのですが、MCFrameの画面ではコードと名称が表示されるため、コードに慣れていない新人の営業でも受注登録ができるようになり、社員が少ない地方の営業所などでは大変助かっています。(佐倉様)

3.全ての画面データをCSV/Excelに出力可能
MCFrameでは全ての画面データをCSV又はExcelとしてダウンロードすることができ、欲しい情報を簡単に取り出して加工できるところが便利です。旧システムでは塗料の粘度など、製品検査の実績値を紙で管理していましたが、現在はExcel上で管理して分析できるようになりました。季節や使用する原料によって変動する塗料性状の把握に役立っています。(倉田様)

4.システム管理の負担が軽減された
旧システムでは日中に入力された情報を夜間バッチで処理するのが通常でしたが、MCFrameではリアルタイムで情報が処理されるため、夜間バッチが少なくなりました。また以前は情報システム部でしかシステム上の情報を扱えなかったため、各部門から依頼されるデータ抽出作業に追われることも多々ありましたが、MCFrame導入後はユーザー自身で情報をすばやく取り出すことができるので大変良かったです。(津田様)

今後の課題や展開について

1.MCFrameの利用を定着させたい
新システムが稼働してから半年経ちますが、まだ全ての社員がMCFrameでの操作に慣れているわけではありません。今後はユーザーからあった様々な問合せ内容をQ&A集として社内で共有するなど、利用の定着に力を入れたいと考えています。それと同時に操作ミスを防ぐためのカスタマイズなど、より定着させるための仕組みを追加する予定です。(北西様)

2.社員ひとりひとりに経営参画意識を
MCFrameを導入すると同時にウイングアーク テクノロジーズ社のBI/集計・分析ツール「Dr.Sum」を導入しました。これにより、MCFrameで蓄積したデータを多方面の切り口で自在に分析できるようになりました。今後は「Dr.Sum」の利用を全社に促進し、社員ひとりひとりに経営参画意識を持ってもらえるよう、活用レベルを上げていきたいと考えています。(北西様)

パートナー紹介

株式会社日立ソリューションズ 産業・流通システム事業本部 産業ソリューション事業部 関西産業ソリューション本部 第2部第2グループ 小中 伸敏 氏
株式会社日立ソリューションズ
産業・流通システム事業本部
産業ソリューション事業部
関西産業ソリューション本部
第2部第2グループ
小中 伸敏 氏
※部署名・役職名は、インタビュー当時のものです。

今回の取り組みは、長年使い続けたホスト基幹システムから脱却し、業界動向や業務変化に迅速に対応でき、かつ安定稼動出来る強固なシステムを構築するというものでした。神東塗料様にとっては、今後のビジネスを左右する大きな取り組みの一つであったと思います。そんな歴史の1ページに刻まれるような出来事に弊社としても微力ながらお手伝いできたことを光栄に思います。
今回のプロジェクトは、塗料業界特有の業務要件に対応することはもちろん、本社に加え4販社のシステムを同時に立上げるという難易度の高いものでした。次々と待ち構える課題を解決するため、神東塗料様のプロジェクトメンバーの皆様には多大なご尽力をいただきました。要件定義では、MCFrameの機能を活用しながら業務要件を満たすよう連日打合せを実施し、粘り強く検討していただきました。マスタ登録においては、数十万件を超えるマスタ情報を繰り返しチェックし思考錯誤しながら登録していただきました。業務マニュアルの作成やエンドユーザー様への教育は休日を返上して実施いただきました。その他移行作業など、社員の皆様が一丸となってこのシステム構築に取り組んだことが、プロジェクトを見事に成功へと導いた一番の要因であったと思います。
その後、新しいシステムは無事に稼働し神東塗料様の新しい歴史の幕開けとなりました。今後も市場の変化に柔軟に対応し、成長し続けるシステムを目指されることと思います。我々日立ソリューションズも少なからず神東塗料様のお力になれるよう努力して参ります。

株式会社日立ソリューションズ
東京:東京第1営業本部 第3営業部 (お問い合わせ先電話番号:03-6718-5803)
大阪:産業システム第2営業部 営業2グループ (お問い合わせ先電話番号:06-6647-9490)
関連サイト



取取扱い分野と環境配慮型製品

建設用塗料

生活の拠点となる住居や公共施設などの建築物、各種プラント、鉄道、橋梁等の新設および塗替えに応じた塗料を提供しております。

建築内部用VOCフリー塗料『ページGエコ』
手垢汚れがつきにくく、またそうした汚れを掃除しやすい汚染除去性に優れたVOCフリーのエマルション塗料です。
各種公共施設等、多くの人が利用し、清潔感が求められる建築物内装に最適な塗料です。

道路用塗料

道路の白線や文字、横断歩道などの路面標示材、車のスリップ防止対策のすべり止め材、路面温度の上昇を防ぐ遮熱塗料など環境に配慮し、景観と交通安全に貢献する製品を提供しております。

速乾水性遮熱カラー舗装材『SPリフレクターW』
太陽光の近赤外線領域の波長を効率的に反射することにより、アスファルト舗装などの路面温度の上昇を抑制する速乾性の水性遮熱カラー舗装材です。

工業用塗料

主にメーカーが自社の塗装工程で使用する塗料で、さまざまな条件を勘案し、お客様のニーズと設備に応じた塗料を提供しております。

軽量形鋼用水系塗料『エスバシリーズ』
建築物を支える鉄骨を錆から守る鉄骨用水系塗料です。
乾燥性、防錆性に優れ、有害重金属を含まない環境配慮型塗料です。

粉体塗料『イノバックス低温タイプ』
低公害塗料として開発された粉体塗料は、有機溶剤を全く使用せず粉末状の形態をしたVOCの発生が極めて少ない塗料です。 イノバックス低温タイプは従来品より低温での焼付けを可能とし、焼付け炉からのCO2発生量の低減を実現した塗料です。

自動車用塗料

自動車のボディーや各種部品に使用する塗料は、デュポン・パフォーマンス・コーティングスとの合併会社であるデュポン神東・オートモティブ・システムズ株式会社を通じて提供しています。

製品情報サイト

企業紹介

導入企業概要

当社は、昭和8年に創業以来、総合塗料メーカーとして塗料の製造・販売事業を展開し、自動車から各種工業製品、建築・鋼構造物、道路を対象にした下塗り・上塗りなど、幅広い用途の塗料を提供しています。また、「水の神東」として、環境にやさしい・人にやさしい水系塗料を業界に先駆けて開発し、溶剤系塗料から水系塗料への転換を推進、業界トップクラスの実績を誇っています。塗料、塗膜への要求は美観(色彩・美装・光沢感のコントロール)、保護(防錆、耐候性、躯体保護)、機能(防汚、遮熱、抗菌、他)があり、当社は今後も省エネを推進する環境機能製品で社会に貢献いたします。

本社・工場

本社所在地 661-8511 兵庫県尼崎市南塚口町6-10-73
設立 昭和8年4月17日
資本金 22億5,500万円
売上高 208億6,900万円 (平成23年3月期)
拠点 事業所:尼崎/東京/千葉/名古屋
営業所:北海道/東北/静岡/名古屋/北陸/中国/四国/九州/沖縄/上海事務所
工 場:尼崎/千葉
事業内容 塗料の製造販売および化成品の受託生産

企業ウェブサイト

※本事例は2011年11月現在の内容です。
※本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載当時のものであり、変更されている可能性があります。
※掲載企業様への直接のご連絡はご容赦ください。