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コラム

VR-learning導入活用のヒント

【業務のVR活用例】ヒヤリハット活動にまつわるVR教材を内製化、従業員が自発的に改善策を身につけられる環境を整備

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本活用例のポイント
  • 既存のヒヤリハット事例集では、自社特有の環境に起因する事例をカバーできない
  • 内製化することで、制作費を抑えながら多数の事例集を作成できる
  • 従業員の反応を見て事例集や選択肢の内容を修正、改善できる

当社のmcframe MOTION VR-learning(以下、VR-learning)による業務課題解決ユースケースを紹介する本コラム。今回は、多数ある労働災害対策の中でも「ヒヤリハット」に焦点を当て、VR-learningが「ヒヤリハット活動」において、どのように役立つかを解説します。

事例を収集・検証して現場の安全を高める「ヒヤリハット」

労働災害には、重大な事故から軽微な事故まで、さまざまな事故が含まれます。また、事故や災害には至らなかったものの、当事者や周囲の者たちが危険だと感じる場面も少なくありません。

そして、1件の大きな事故・災害の背後には、29件もの軽微な事故・災害、そして300件もの「ヒヤリハット(事故には至らなかったもののヒヤリとした、ハッとした事例)」があるという経験則が知られており、発見した人物の名前から「ハインリッヒの法則」と呼ばれています。このハインリッヒの法則を参考に、現場での「ヒヤリとしたり、ハッとした」事例を収集・検証して対策を施していくことにより、事故や災害の発生を減らそうとする活動が、「ヒヤリハット活動」です。

過去の記事では、危険予知訓練(KYT)について触れましたが、KYTは現場で働く1人ひとりの従業員に対する注意喚起が主な目的であるのに対し、ヒヤリハットは組織として現場の安全を高めていくことに重点を置いています。収集したヒヤリハット事例を基に、例えば落下や転倒、感電や熱傷などの原因になりそうな箇所に対策を施して、原因そのものの解消を図っていくのです。

例えば、職場の通路を横切るケーブルに気付かなかった従業員がつまずいて転倒しそうになった、といった事例があった場合、KYTでは主に各人が足もとに気を配ることを重視するのに対し、ヒヤリハットではケーブルラックなどを用いるか、カラーコーンなどで注意喚起するといったルールを設け、安全管理を徹底するといった方向性の対策を取ることが一般的です。ヒヤリハット活動とは、いわば安全に関する改善活動のようなもの、とも言えるでしょう。

ヒヤリハット事例をVR教材化し、リアルな安全活動を

このヒヤリハット事例は、幅広い業界や業種において共通する内容が多いことから、例えば厚生労働省「職場のあんぜんサイト」内などでも数多くの事例が紹介されています。一方で、ときには職場特有の環境に起因する事例もあるため、自社におけるヒヤリハット事例の収集・共有などの活動も重要です。

より多くの、そして多彩なヒヤリハット事例を収集するためには、その現場で働くさまざまな人たちの協力が欠かせません。とはいえ、ヒヤリハット事例に相当する状況があっても、それを報告する必要性に思い至らない人もいます。特に熟練者は、「慣れ」によって報告に値するヒヤリハット事例を見過ごしてしまいがちです。また初心者でも、どのような状況を事例として報告すべきか、判断しづらく感じているかもしれません。

企業ができることは、従業員たちにさまざまな事例を知ってもらい、認識を深めてもらうことです。文章やイラストによる事例集はすでに数多くあるため、それらを通じて理解を深めてもらう取り組みが、よく行われています。

ただ、文章やイラストだけでは具体的なイメージが伝わりにくかったり、多数の事例を見ていくうちに従業員が飽きてしまったりするなどの懸念もあります。そこに、ヒヤリハット事例のVR教材化が役立つ可能性があるのです。

VR教材を3DCGで制作するには多額の外注費が発生することが多い上に、現実感や臨場感の観点でも課題となりがちです。これに対し、VR-learningならVR教材の制作を内製化できるため、多数の教材を制作してもコストを抑えることができます。また、実際の現場で撮影した360度映像をもとに教材制作ができるため、従業員にリアルな仮想体験をもたらすことができます。

事例を教訓に、対応方法を身につける効果も

VR-learningでは教材内に選択式の設問を盛り込むこともできるため、例えばヒヤリハット事例の状況を見せた後に、考えられる危険回避策などを選択肢として選ばせるような教材の制作も可能です。こうした工夫により、管理側が事例収集するだけでなく、従業員が対応方法を身につけるといった使い方も考えられます。VR-learningは、いったん制作した教材に対しても、選択肢の内容を追加・修正するといった編集が可能なので、視聴した人たちの反応を見ながら教材そのものを改善していくことができます。

VR教材化したヒヤリハット事例は、幅広い業種・業界で応用できると考えられます。例えば建設・土木や製造業などは、それぞれの現場で同種のヒヤリハット事例が役立つはずです。

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