【業務のVR活用例】VR-learningが安全かつ効率的な職場見学の機会を一般の人たちへ提供する
本活用例のポイント
- 現場を訪れるだけではない、新しい職場見学の形が可能になっている
- 実際に足を踏み入れることが難しい職場の見学をVRにより実現可能
当社のmcframe MOTION VR-learning(以下、VR-learning)による業務課題の解決ユースケースをご紹介する本コラム。今回は、従業員や自社関係者にとどまらない、幅広い視聴者を対象とした例として、職場見学での利用例をご紹介します。
「職場」の周知広報活動の一環としてのVR映像活用
企業が周知広報を行う手段の1つに、職場見学があります。職場見学を実施する対象として、まず思い浮かぶのは求職者でしょう。以前にも本シリーズで、求職者を対象とした活用例をご紹介しました。
その他には、広く一般の人たちを対象とした、自社のブランドイメージの向上や製品の認知度向上などを目的とした職場見学があります。例えば、食品・飲料系の大手メーカーが、専用の見学コースを工場内に設けてさまざまな製造工程を見学してもらい、最後に製品を試食・試飲してもらうといったツアーはその典型例です。また、鮮魚市場などでも一般の人たちの見学コースを設けるところが出てきています。
他にも、医薬品の製造過程の見学による技術力や安全性・信頼性の認知度向上、自社の製品やサービスが、一般の人に直接認知されにくいような業種、例えば発電所プラントの見学によるサービスの価値の再認識を促す活動、最終製品では目に触れることがない、各種の部品のメーカーの製造工程の見学によって自社社員のモチベーションアップなど、さまざまな業種業態のさまざまな目的で、職場見学が行われています。
とはいえ、一般の人たちを製造現場などに招き入れることは、安全・衛生面やセキュリティ面などの観点から、さまざまな課題があります。例えば建設・土木工事の現場に見学者を招き入れることを考えた場合、その安全管理の困難さは容易に想像がつきます。また、安全な見学コースを設けたり、案内係をつけたりするほどの余裕がないために、職場見学の実施が難しいというケースもあるでしょう。
工夫を盛り込んだ自社オリジナルの職場見学用VRコンテンツを内製化できる
VR-learningを活用すれば、実際の職場を360度カメラで撮影し、それを編集するだけで、自社オリジナルのコンテンツを自社社員が制作することができます。安全・衛生面やセキュリティ面から、部外者が実際に足を踏み入れることが難しい職場でも、VRによる職場見学が可能になるのです。
これまで案内担当者が口頭で説明していた内容も、VRコンテンツの中で音声、画像、文字など多様な形態で伝えることができ、人的負担を増やすことなく、より一層理解が深まる職場見学が可能となります。
見学者は、自分が見たい箇所を自分のペースで自由に観察し、職場の雰囲気を感じることができます。さらに、VR-learningの特長の一つである、チェックポイントやクイズ形式の設問を盛り込むことで、ゲーム感覚で最後まで楽しく視聴してもらえるでしょう。
作成された見学コンテンツはVRゴーグルにセットして利用しますので、例えば来社された方々にVRゴーグルを貸し出してコンテンツを視聴してもらう、広報担当者がイベントなどに持ち込んで来場者に体験してもらう、といった様々な形態での活用が可能です。
業務のVR活用例 記事一覧
- 労災事故をリアルに再現して危機意識向上
- 参加者の能動的な体験を促す危険予知訓練(KYT)が可能に
- 作業標準書への活用で、標準作業の習得、非定常作業にも対応できる人材を育成
- 新人教育や安全教育に活用し、手順書より優れた効果を発揮
- 熟練作業者の手順と視線を可視化。技能伝承にも活用
- 危険疑似体験のVR教材を制作して従業員の危険回避能力を向上
- 安全を担保する作業マニュアルをVRで自社制作して効率的な安全教育を実現
- 教育機関での現場実習の補助教材をVRで作成 現場の雰囲気や留意事項を先取り
- 職場見学へのVR活用で労働力確保と求職者とのミスマッチ防止に貢献
- 業務にまつわる技能資格などのVR教材を内製化 学習効率を高めて合格率アップ
- 実務に直結する技能講習や資格試験の内容をVR教材で予習 効率的な学習が可能に